2008年05月31日

新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 6.外国人が行けない場所

今日は白哈巴という村に行こうと思った。
「俗世を離れた質素な暮らしが保たれている桃源郷」と案内にあった。
入場券を買ってバスで乗り換え地点まで行き、白哈巴行きのバスのチケットを買おうとしたとき、突然、身分証明書を見せろと言われ、外国人は行けないとい言われる。辺境地だから中国人以外は入れないのだと。めちゃめちゃくやしかった。そんなことを予期してなかった。でもどうしようもない。新疆にはまだそんなところがあったのか。

きのう行った神仙湾にまた行く。
そこでいやなものを見た。観光客相手に小ヤギを抱かせて金を取るモンゴル人のガキどもが近づいてきた牛たちに石を投げつけていた。拳ほどの大きな石。「ゴンッ」という鈍い音がした。自分たちの商売の場所を確保するだけのために、なんでそんなことするかな。
田舎は必ずしも純朴な民が住む場所じゃない。美しい風景に隠された貧困の真顔を見た気がした。

ホテルにもどり、夕暮れ、ホテルの前の草原に佇む。

429 カナス ホテル#.jpg

以前は自然の中に身をおいたとき、自分が透明になって風がからだの中を透り抜けていくような感覚を感じることができたのに、最近はそう感じることが難しくなった。いろいろな雑念が淀んでいて風の通りを邪魔している。それに以前は感じられた風の匂いが感じられなくなった。感じるのは牛やヤギの糞の臭いか羊を焼くにおい。
少し寒くなってきた。ホテルにもどる。
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2008年05月25日

新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 5.犬に追いかけられる。そして邂逅。

バスを降りたところから歩く。九寨溝と違って遊歩道はないからバス道を歩くしかない。でもバス通りを歩くのはつまらないから脇の牧草地を歩く。牛やヤギの糞を踏まないように気をつけながら。歩くとコオロギがぴょんぴょん跳ねる。あちこちから虫の声が聞こえてきて森の方からは鳥の声が聞こえてくる。「ピーッ」という鳥の声は鳶かな?都会では聞かない声だ。映画の世界にいるような感じがした。

広々とした場所を一人で歩きながら自然の雄大な感じと自由な感じを吸い込む。

350 カナス 鴨澤湖から#.jpg

雨が降り出した。ヤギたちも木の下に逃げ込む。ヤギたちも雨宿りをするんだなと思った。動物は雨を気にしないのかと思っていたけど。なんかかわいい。

334 ヤギの雨宿り#.jpg

森の向こうの川を見たいと思って森の方に近づいていくと、突然、「ワンワンワンッ」と吠えられる。すこしモンゴル人のパオに近づきすぎたらしい。番犬が牛泥棒かなにかと思ったのだろうな。パオにいたモンゴル人の子供が犬を制してくれて犬はおとなしくなった。

それでほっとしたのもつかの間、どこにいたのか別の秋田犬のようなでかい犬が吠えながら猛然とこっちに向かって突進してきた。
恐怖で凍りつく。
あわててパオの方角とは違う方に歩き出す。でも逃げるようにではなく何食わぬ感じでゆっくりと。走るとさらに追ってくる気がしたから。
でも優秀な番犬だ、なんて感心したりして。

339 カナス 図瓦村から 犬に追いかけられる#.jpg

神仙湾を経て月亮湾へ
月亮湾に来たとき、さっきまで垂れ込めていた雲の間から陽がさしてきた。ある部分には陽があたり、ある部分は陰に。それが刻々と変化する。陽が当たった場所は輝き、翳った場所は落ちついた色合いをはなつ。陽が当たった水の色はクリームソーダのような不思議な色。

377 カナス 月亮湾#.jpg

亜龍湾に着く。

414 カナス 臥龍湾#.jpg

天気は変わりやすく陽が差したかと思うと翳る。広い草原の中で向こうの方に陽がさしていたかと思うとそれがすぐあとには移動して別の場所が光っていたりする。だから同じ場所でも一瞬一瞬違って見える。
亜龍湾でさざなみ立った湾の表面がボクの心を捉えた。
けれどもっと近づいてよく見ようとしたら消えてしまった。
邂逅という言葉が浮かぶ。陽の差し方と風の強さ、いろいろなことが重なって水の表情は微妙に変わる。光があたりすぎるときらきらしすぎて、かえって陰っている方がきれいな碧色に見える。見る高さによっても違う。近づきすぎても波頭が目立ちすぎ、遠すぎると波のきらめきがぼやけてしまう。
一瞬のまぼろしだった。それをもう一度見たくて立ちつくした。

400 カナス 臥龍湾邂逅#.jpg

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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 4.カナスで馬に乗る

カナスの朝は寒い。Tシャツの上に長袖Tシャツを着てもまだ寒く、ジッパーを羽織った。

今日はまず、観魚亭という湖が一望できるビューポイントへ。
そこに行くにはバスを乗り換えないと行けない。
乗り換えのチケット売り場らしきところに行くとうしろから声をかけてくるやつがいた。いかにも怪しげな感じ。こいつにひっかからないようにしないとなあと思いつつチケットを買うとやつがそのチケットをひょいと取り上げてこっちに来いと言う。狐につままれた感じ。
そしてやつが言ったのは、「ここで待ってろ。今、馬を連れてくるから」。

はあぁぁぁぁ? 馬ぁ?
やばい、騙されたか、と思う。でも冷静に考えるとこいつにお金を払ったわけじゃないし、わけがわからない。
でも馬に乗ってみるのもいいかも。

足をかけるところは机ぐらいの高さで助けてもらわないと一人では乗れない。
なんとか馬にまたがっていざ出発。

馬は気持ちがいい。まわりの風景もきれいだし。
ちょっと早足になるとけっこう上下に揺れるけど、ちょっと腰を浮かす感じで乗るとそれほど突き上げがなくて、なかなかいい感じで乗れてるじゃんと自画自賛。

途中でやはり馬に乗った一群に追いついたので、これは騙されたわけではなくてもともとこういう選択肢、つまり馬コースを選んだってことなのかと思い始める。

馬は急な坂を上って行く。スキー場を馬で上がっていく感じ。ちょっとスリルがあるけど、開放的で気持ちがいい。バスは山を迂回しながら登っていくけど馬はまっすぐに山を登っていける。それも自由な感じでなんだか気分がよかった。

284 カナス 観魚亭へ#.jpg

でもそろそろ着いてくれないと体力が持たないなと思った頃、先に着いた観光客たちの声が聞こえてきた。

カナス湖は上から見るほうがずっといい。近くでみるより色がきれいだし、雄大な感じがする。湖の色はところどころ微妙に違う。それに陽がさすと色が変わり、あいにく今日は曇っているけど、遠くの方がすこし霞んで神秘的な感じ。

303 カナス湖#.jpg
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