2008年12月07日

ハルピン、内モンゴルの旅(2008年8月)五日目 金帳汗(キプチャク・ハン)

■ 緑、黄色、黄緑色、そして金色

また道なき道を土煙をもうもうとあげながら走り、額爾古納(アルグン)の街へ。

車はカローラ。
去年新疆に行ったとき砂漠地帯を走るからとランドクルーザーを借りたのだけど結局ずっと舗装の道ばかりで四駆を使うことがなかった。
だから今回はセダンでいいやと思ったけど、こんなでこぼこ道を走るはめになるとは。
昨日は走れるか不安になることが何度かあった。天気がよかったから助かったけどぬかるんでいたらほんとにやばかったかもしれない。

このあたりは緑が濃いなと思った。
ハイラルから満洲里に向かう途中は薄茶色や白っぽい緑といった印象だったけど。
でももしかしたらそれは天気のせいかもしれないな。今日は天気が崩れ始めていて雲が多いから。

額爾古納(アルグン)の街を通り過ぎ、やっと舗装の道にもどってハイラルへ。
アルグンからハイラルへ向かう途中、金色の麦畑が目に飛び込んできた。

08年8月弘吉刺部〜金帳汗#.jpg

つづいて菜の花畑や水田。あるところは金色に輝き、あるところは抹茶のような緑色、そのあいだに黄色や黄緑色の畑や草原といった具合に絵の具のパレットを広げているような感じの色とりどりの田園地帯。

08年8月弘吉刺部〜金帳汗2#.jpg

広々とした草原もいいけど、こういうのもいいなと思った。人が生活しているあたたかい感じ。人と自然が調和している感じ。

■ 観光地 金帳汗(キプチャク・ハン)

今回の旅行の一番の目的地、金帳汗(キプチャク・ハン)にやってきた。
あの「中国最美的地方配排行榜(中国の最も美しい場所ランキング)」という本で見た蛇行する川が見られる場所だ。

でも着いて少しがっかり。あまりにも観光地化されすぎていた。
観光バスが何台も来ていて人が多いのは仕方がない。自分だって観光客なのだから。でも不必要な音楽を流すのはやめて欲しい。こういう自然な場所で人工的な音は聞きたくない。

08年8月金帳汗1#.jpg

おまけに雨が降り出してきて気持ちが塞ぐ。

雨宿りのためにレストランへ。ちょうど昼時で人がごったがえしていた。
羊全烤(羊の丸焼き1500元)を食べているテーブルがあっておいしそうだったけどさすがにボクとガイドの二人では食べきれない。

08年8月金帳汗5#.jpg

それで烤羊腿を食べる。烤羊腿は前足と後ろ足で値段が違い後ろ足の方が値段が高い(前足160元、後ろ足180元)。後ろ足の方がおいしいからだという。

このレストランでは注文した際に100元のデポジットをとられた。食い逃げ防止ということらしいけどレストランでデポジットをとられたのは初めての経験。

しばらくすると雨が止み、草原を散策。

人ごみを離れ、喧騒が聞こえなくなると、広い草原は気持ちがよく、気分がよくなってきた。
フホノル草原とはまた違った広さ。どこを見てもずっと平らというのではなく前方には山があって仕切られている。横に長く広がっているのだけど前方が山で仕切られている分、横の広さが際立って感じられる。

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草原があり、そこを川が流れ、向こうには山があり、その上には青い空と雲。なんだか地球の縮図を見ているような錯覚を覚える。

草原の中を湾曲しながら流れる川べりに近づく

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と、カエルが跳ねた。

ボクはカエルが大嫌い。きれいだと思っていた風景が一変する。
きのうは草原を歩くのが楽しくてたまらなかったけど、カエルを見てとたん歩く足が止まった。なるべく草むらに入らないように恐る恐る歩く。

と、また動くものがいた。

今度はウサギ。
20センチくらいの茶色の小さな子ウサギ。すぐに穴に入ってしまってもう出てこなかったけど。でもウサギのおかげでまた歩くのが楽しくなった。

ここは晴れているときに見たかったな。
そしたらもっともっときれいだっただろうと思う。

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■ ガイド夫婦と食事

最後の夜なのでガイドを食事に誘う。まあいつも一緒に食べていたから今日が特別というわけでもなかったけど。
ハイラルにもどっていったんホテルで休んでからロビーに下りていくとガイドの王さんが奥さんを連れてきていた。奥さんもどうぞと誘ったわけではないのでちゃっかりしてるなと思ったけど2人より3人の方がいろいろ料理を食べられるのでボクとしては歓迎。(とにかく1品の量が多いから2人だと2品ぐらいしか頼めない)

今日は韓国式焼肉。今まで食べなかった豚肉も注文。これがまためちゃめちゃおいしかった。とにかくモンゴルは肉がおいしい。

08年8月海拉尔焼肉#.jpg

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2008年11月08日

ハルピン、内モンゴルの旅(2008年8月)四日目 額爾古納(アルグン)

国境地帯。道なき道を走る

朝、満洲里の駅の方へ行き、ロシアから来る列車の線路を眺める。どうも線路をはさんで街は分かれていて線路の向こう側に人々が生活する本来の街があるようだった。

08年8月299満洲里#.jpg

朝食の後、アルグンへ向かう。

車は満洲里を出てから北へ。
片側2車線の国道301号線から対面通行の道へそれて行った。
風景がずっと近づき、草原の中をのんびりドライブする感じ。(といっても時速は100キロ近いけど。)
気温は高くなくて窓をあけて走るから、さらに気持ちがいい。

きれいな場所や羊(山羊)の群れに会ったりするたび、車を停めて風景を満喫する。

08年8月330満洲里〜黒山頭鎮#.jpg

08年8月317満洲里〜黒山頭鎮#.jpg

道はまさに国境地帯。
道の脇には鉄条網の柵が続いていて向こう側にはロシアが広がっている。

08年8月307満洲里〜黒山頭鎮国境#.jpg

満洲里の街のはずれにある国門(国境)は仰々しいのに、なんだか拍子抜けするくらい簡単な国境。
「こんなんじゃあ、向こう側に簡単に行けてしまうじゃないか?」と言うと「向こうに行くやつなんていないよ。向こうに行ったって何もない。」なるほど。
一応監視している人はいるらしいけど。

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途中、辺境地帯の検問があって、パスポートをチェックされる。初めての経験。

黒山頭鎮に近づくと、舗装路がなくなった。工事で通れなくなっていて、迂回する。
すごい土埃をあげながら走ったり、草原の中を轍のあとをたよりに走ったり。
それにしても道標もなく、よくまあ方角がわかるものだ。

08年8月336満洲里〜黒山頭鎮#.jpg

パオに泊まる。満天の星。

黒山頭鎮にある額爾古納弘吉刺部景区にやってきた。
少し小高い丘の上にある、見晴らしのいい場所。

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パオといっても観光客用につくられているから、中にはベッドやトイレはもちろんテレビやエアコンもあって簡易シャワーもある。ただ簡易シャワーは湯沸かし器が作動しなくてお湯がでなかったけど。

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それぞれのパオには名前がついていてボクが泊まったのは「実怜達里」というお姫様の名前がついていた。

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荷物を置いてちょっと散歩。子犬が5匹、6匹小走りに寄ってくる。ボクをちょっと怖がって遠巻きにしながら吠えるんだけど、めちゃめちゃかわいい。

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そういえば、「下馬酒」歓迎式といったものはなかったな。
蒙古村を訪れると「馬頭琴の伴奏で「下馬酒」歓迎式で迎えてくれる」みたいなことを聞いていたんだけど、どうやらそれにはお金を払う必要があるらしい。
ツアーだと初めから組み込まれているんだろう。

草原で山に沈む夕日を見る。
少し雲が多かったけど、きれいな夕日だった。ただ、蝿と蚊のせいでゆっくりと観賞する感じではなかったけど。

08年8月350弘吉刺部#.jpg

夜はかなり気温が下がった。
昼間は27度くらいあって暑かったのに夜は16度ぐらいにまで下がって半袖では寒くてトレーナーを着込む。

夜中の2時ごろ起きて、外に出る。

すごい星。これが見たくてパオに泊まった。
星座なんて探せないくらい空いっぱいの星。明るい星と暗い星のグラデーション。
流れ星をいくつ見たことだろう。何秒かにひとつというくらいあっちで流れ、こっちで流れ、まったくすごかった。

朝は4時半に起きて朝日を見る。
あちこちで一番鶏が鳴き出していた。ひんやりした空気の中で草原の朝はすがすがしい。
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2008年09月06日

ハルピン、内モンゴルの旅(2008年8月) 三日目 満洲里

■ 海のような湖(呼倫湖 ホロン・ノール)

朝起きるときのうにまして真っ青な空が広がっていた。今日は雲ひとつないすごい青空。
達賚湖とも呼ばれる呼倫湖に向かう。呼倫湖はハイラルから西へ200キロほど行った満洲里に行く少し手前にある。1周すると450キロもあるらしい。琵琶湖の4倍の大きさ。
湖はふつうの湖。とりたてて心にくるものはなく、少し期待はずれ。
ひたすら広く、ただただ暑い。

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10分ほどいて昼食を食べに行く。
湖は魚料理が有名だと聞いていたので、「白魚」というのを食べたけど、値段の高さに少し面食らった。一番安いのでも80元。一皿5匹でなくてもいいのに。

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■ 馬に乗りたい

満洲里に行く前に「鉄木真(テムジン)大汗行営」というところに寄る。

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ここは少し丘陵のようになっていて前日に行ったフホノル草原とはまた少し違った感じ。

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人はあまり多くなく、静かでどこまでも続く草原をまた心行くまで楽しむことができた。
草の中を歩くと草の種が靴の中に入ってきてちょっと痛かったりするけど、広々としたところを歩くのは気持ちがいい。
と、突然、犬に吠え立てられる。あっという間に3匹の犬に囲まれ、おろおろ。
草原の方からパオの方に近寄って行ったから怪しいやつと思われたのか?
去年、新疆でも犬に追いかけられたなあ。

丘を馬で駆け上がる人がいた。

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こんなところを自由に馬で駆けたらさぞ気持ちがいいだろう。なんだかすごく羨ましい。
すごく馬に乗りたいと思った。
フホノルで馬に乗ったけれど、ちょっと早足になっただけで振り落とされそうだった。とても駆けるどころじゃなくて馬はもういいやって思ったけど、いつか自由に草原を駆けてみたい。そう思った。

大きなパオの前で羊を捌いている人がいた。でも見るとそれは山羊。

鉄木真大汗行営山羊#.jpg

ということはきのう食べた羊は山羊?そういえばモンゴルの羊はふつうの羊じゃないって言ってたな。
疑問がぐるぐる。


■ テーマパークのような街、満洲里

満洲里は少し田舎な感じを予想していたのだけど、新しい建物が立ち並ぶきれいな街だった。

満洲里1#.jpg

シャングリラホテルも建設中。少し人工的な感じがするほどで街全体がテーマパークのような印象。きっと古い街を全部壊して新しくつくったんだろう。
実際、あまり生活臭がなく、ファッション関係の店とレストランばかりで食料品店や生活雑貨店といったものが見当たらない。水を買うことさえ苦労して結局パン屋で買う。

套娃広場(マトリョーシカ広場)はかなり楽しかった。2年前(06年8月)にオープンしたばかりらしい。高さが30mほどもある大きなマトリョーシカをはじめとして世界各国の風物や有名人のマトリョーシカが点在する。

マトリョーシカ広場1#.jpg

ジョンレノンのマトリョーシカとかもあった。
日本のマトリョーシカは富士山と舞妓。今だに日本はイメージそんなんなんだな。

マトリョーシカ広場2#.jpg

街の中心にもどってきて少し歩く。西日が痛いほどで日なたはとても歩けず陰を探して歩いた。
ロシアとの国境が近いだけあってロシア語が溢れていてやたら毛皮の店が目立っていた。


■ レストランはPECTOPAH

夜は予約していたロシアダンスショーを見に行く。
チャーターした車の運転手、王さんから薦められてあまり考えずに見に行くことにしたんだけど、ちょっと後悔。田舎の観光客相手のショーでレベルの高さなど期待できるはずもなく、中国語の歌謡ショーとかもはさんでロシアのショーだか中国のショーだかわからないし。
料理も露中折衷で、本格ロシア料理を食べようと思っていたのに肩透かしをくらった感じ。ショーの代金は料理と酒込みで240元。

満洲里ロシアダンス#.jpg

ショーが終わってから本格ロシア料理を求めて街を彷徨う。おかげでレストランというのがロシア語でPECTOPAHだというのを覚えてしまった。でもなぜかどのレストランも中西料理(中国西洋折衷料理)。結局本格ロシア料理には出会えず。
でも夕焼けがきれいで心は晴れ晴れ。

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posted by chinausa at 15:39| Comment(2) | TrackBack(0) | ハルピン・内モンゴル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする